CIK-FIA World Karting Championship

2019年9月6・7・8日

タイムトライアル 62位/95台

予選

B-D HEAT 10位/30  B-C HEAT 14位/30
B-F HEAT 18位/30  B-E HEAT 12位/30
A-B HEAT 20位/30 総合42位

今年一番のレース世界選手権が開幕。
前回のフィンランド選手権では残念ながらファイナルに進むことが出来ず苦しいレースで、気を引き締めてテストを進めました。
ただ今回は更にレベルが高く、しかも天気はかなり不安定で雨が降ったり止んだり。
タイムトライアルのアタックは問題なかったが想像以上にレベルが高かった。
予選ヒートは全ヒート21番手からのスタートで全力を尽くしましたが、残念ながら総合42位で決勝進出を逃しました。
ただ初めての世界戦、海外チーム、とコミュニケーションからすべてが初めて尽くしで掴みきれなかった部分もありましたが、刺激的で素晴らしい経験ができました。
結果以上に持ち帰ることができた物が多いレースでした。




9月4日 (水) 晴れ ドライ
今回は前回のフィンランド選手権で使ったフレームと、レースの時にチームメイトが使って良かったフレームを今回導入してもらい、その新しいフレームでのテストがメインでした。
1日目から終日雨が降ったり止んだり、安定しないコンディションで、2週間前よりも気温がかなり低くなっていました。
午前はエンジンの慣らしがメインで、午後からはドライで新品でのアタックも開始。
走り始めから前回来ていただけあって、すぐに自己ベストに近いタイムでは走れていましたが、新品タイヤでの一発タイムの出し方がうまく行かず、乗り方も常に色々チャレンジしていました。
長年日本のスペシャルタイヤで走っていてその癖がなかなか抜けなかった。
他はグループ違いでのトップはコンマ3ほど速く、これも前回と同じ。
チームメイトに対してはコンマ1ないぐらいで、チーム全体が苦戦ムード。
最終セッションでフレームの比較をしたが、思ったより新しいフレームが良くないことが発覚。
中古のタイヤでも新品よりタイムが出てフィーリングも良くなりました。
最後のセッションは全体的にいい状態で終われました。



9月5日 (木) 晴れ 雨 ドライ、ウェット
2日目は3回の走行と車検とブリーフィング。
昨日の結果からもう1台の方をメインに変えてセッションを進めていきました。
中古でのパフォーマンスは悪くないものの、2回目の新品でも思うようにバランスが良くならず、特にグリップレベルの低さに自分が合わせきれない部分が多く、メカに怒られたりしていました。
ピークグリップを感じるのがすごく難しく、突っ込みすぎてしまう癖を直すのが大変でした。
それでも少しずつ良くなっている部分も多く、これまでに無いぐらい乗り方を変えて走りました。
他のドライバーを見ても、トップのドライバーを見ても色々なラインで走っており、ラインも色々な発想をもっていることに日本との違いをかなり感じました。
フィンランド選手権とは2日目から雰囲気がまったく違い、レベルももう1段高くなりました。
最後のレインでもドライと同じ癖があり、ベストセクターをまとめると悪くないが、なかなかブレーキングの我慢が出来ず悩んでいました。
当たり前だけどレベルは本当に高く感じました。



9月6日 (金) 曇り 雨 ドライ ウェット
金曜から世界選手権のプログラム、フリーが3回と大事なタイムトライアルの合計4回。
昨日の走行と違い、1日なんとかドライで走行できました。
1回目からセット変更などを試して、メカも熱心にできるだけのことをやってくれているので良くなってきて、タイムは出たがここで他の速いドライバーとの差を感じた。
このグループトップのドライバーと同じタイミングでアタックする時に、アウトラップがめちゃくちゃ速かった。
自分が見てきた中で1番アウトラップが速いヤツに必死について行こうとプッシュしましたが離されました。
このセッションでも更にレベルの高さに驚かされました。
でもこのセッションでは全体でのタイム差は、コンマ2ほどまで縮まりチームの中ではトップ。
3回目からタイムトライアルの組分けのグループでの走行。

フリープラクティス
日本ではくじ引きで組分けされるが、世界戦は主催者がランダムに決める方式で、95台を4グループに分けて行われ、自分は2グループ目。
そのフリー走行ではちょっとしたエンジントラブルで下位に沈んでしまい、グループ15位。
エンジンの問題が大きかったと感じていたので、タイムはそんなに気にしていませんでした。
ただフィーリングは変わっていたので、タイトラはセットを変更して行くことに決めていました。


タイムトライアル
フリープラクティスからアジャストするためにセット変更して行きました。
ただそれが大きな間違いでした。
フリー走行からタイムトライアルまでのインターバルが長く、その間に路面温度が下がってアタック自体は上手くいったのですが、大きくフィーリングが変わりタイムが伸びずグループ17番、総合62位。
前回のフィンランド選手権とはまた違ったタイムトライアルだった。
自分自身が乗り方で合わせるべきところを車に頼ってしまい余計に悪くしてしまった。
1. 5秒の中に50台。
1秒の中に82台。
ワンミスで命取りということを改めて知らされました。
日本人の中では最上位だったが、それ以上にこのレベルに圧倒されました。


9月7日 (土) 晴れ 雨 ドライ ウェット
土曜日から6グループに分かれて総当たりで予選ヒートが4回。
こんなに予選ヒートを走るのはフィンランド選手権から2回目で、今回の世界戦は全ヒート21番手からのスタートでした。
朝から雨が降っていましたが、サーキットに到着したら雨は止んでおり、朝のウォームアップではハーフウェットでエンジンの慣らししかできず終了。
天候の変化がかなり激しくみんな同じ条件だが、思うようにテストをさせてくれない。


B-D Heat
昨日のタイムトライアルからの結果でメカと話し合いセットも少し変更していきました。
たった13周の中でとにかく一つでも多く上げて、トップ10内でフィニッシュしなければ予選通過が厳しくなるので最初からガンガン行きました。
路面は完全に回復しドライ。
スタートは上手く決まり、オープニングラップを14位で通過。
とにかく飛ばされないように3周目からはとにかく確実に行きました。
ただペース自体はあまり良くなく、後ろから追いつかれる。
抜きにくいコースのせいもあるが、容赦なく飛ばしに来る。
ポジションを守る為ブロックをする、ブレーキングから激しいプッシングに合いオーバーラン、ラインを外れる、ゴミを拾う、タイムが落ちる。
毎周その繰り返し。
それでもなんとか踏ん張り、最終ラップまでは11位まで浮上していたが、最後に飛ばされて12位ゴール。
前でペナルティがあり、繰り上げで10位。
ペースは良くなかったが、レース展開は上手くでき、メカには「Good job
と言ってもらえた。
とにかく舐められないように走るのに必死。

B-C Heat
2ヒート目。
1ヒート目が順位は良くなかったが、そこそこ展開を上手く作ることができたことで少し自信がついた。
スタート直後のシケインで順位を上げようとチャレンジしたが、コースアウトしてしまいオープニングラップは19位で通過。
今回は若干のセット変更がかなり良くなりペースが良く、追い上げることができたが、15位までが精一杯。
最終ラップに13位の争いに追いついたが抜けず15位でゴール。
1台ペナルティで14位。
ペースは良かったが序盤のコースアウトが響いた。
しかしチームメイトと比べてもペースは良く、確実に進歩していて順調でした。
他のグループではトップの方でもリタイヤしたりで荒れていました。


B-F Heat
ここでまさかの雨が降りだしレインに。
レインはこの週末初めて新品での走行。
スタートは慎重に行きましたが、上手く決まり15位に浮上。
序盤は思ったより周りよりペースが良く13位まで浮上。
ただここから思ったよりペースが上がらず、とくに新品の割にグリップ感が無く苦戦。
ズルズルとポジションを落とし17位ゴール。
抑えている最中に当たってしまいペナルティで18位。
このヒートは落としてしまう。タイムが悪く、予選中のベストタイムが1秒落ち。
このままではやばい。


B-E Heat
土曜日最後のヒート。
あまりにも遅かったので車を大きく変更して行きました。
スタートは前方での接触を上手く避けて11番手に浮上。
シングルゴール行けると思いましたが、序盤から車は少し改善されている感じがありましたが、思ったよりペースが上がらない。
後ろは少し空いていたので、色々と自分で試しながら乗り方などを変えてタイムが上がらないかかなりトライしていました。
ラスト4周で後ろから追い上げてきたチームメイトに抜かれて12位に。
ただそこでラインや乗り方などが理解し始めラスト2周はペースを上げることができました。
そのまま12位ゴール。
それでもタイム差はコンマ8でぜんぜん足りない。
ただトップでゴールしたドライバーのベストタイムの差はコンマ3。
日本以上にレース展開次第では1秒近く遅くても前でゴール-できるということを思い知らされた。逆に明日の最後の予選でもチャンスがあると感じた。


9月8日 (日) 晴れ ドライ

ウォームアップ
朝から雨で昨日同様ハーフウェット。
コンディションのせいで何も確認が出来ず、自分自身の練習で終了。
フィーリングは良く、7番手だったが調子は良かった。

A-B Heat
最後のヒート。
他のグループも5回終わり、ポイントを集計したところ5位以内に入れば予選通過ライン。
正直ここまでのヒートではトップ10内でのフィニッシュは1度も無く、厳しい状況でしたが完全なドライコンディションになったことで、Aグループは前の予選で新品タイヤを下しており、中古タイヤでのスタート。
Bグループはみんな新品でのスタートでした。
スタートは昨日の最後ほど順位を上げることができなかったが17位に浮上。
前半で14位まで浮上。
車の調子はこれまでで一番いい。
ただここから前はかなりの混戦で誰も引かないし、インを空けない。
こじ開けてはこじ開けられるの繰り返しでトップ10内が遠のく。
走っている最中そこは気にせず、とにかく悔いが無いように全力で舐められないように攻めた。最終ラップで接触してしまい、バンパーが外れてしまい14位ゴール。
ペナルティーにより20位。
最終総合順位は95台中42位で決勝進出の上位34台に残れず、僕の世界戦はここで終わってしまいました。


非常に悔しい世界戦で、決勝を走るのではなく、外から見るのは本当に辛かった。
昨年の末から準備して7月からの3か月間は本当に充実していて、人生で1番素晴らしい経験ができました。
世界戦の結果は良くはなかったが、大きなミスも無かったし、単純にこれが今の世界で比べた時の自分の実力なんだと知らされました。
日本とはルールが大きく違うし、タイヤやレースのフォーマットも違います。
でもやっぱり大きく違うのはドライバーのレベル。
今回KZの世界チャンピオンも予選落ちし、一昨年の同じコースで行われた世界選手権OKで2位のドライバーも予選落ち。
ちょっとしたことで天と地に分かれるようなレースでした。
また練習からいろんなことをやっており、スピンや接触もタイムトライアルトップのドライバーでも練習からしていました。
常にコースに出たら全力で僕ら日本人よりプッシュしているのは感じました。
ただ、速さやスタート直後の1周目の場所どりなどは負けていない。
今足りないものはレースでの当たり強さ、ピーク時の速さの引き出し方。
1周目のタイヤが温まっていない時の速さ。
この34台の中に入るには相当なメンタルの強さ、賢さ、常に全力で前を追い続けないといけない。
やられたらやり返し、前が退かなければ蹴散らす。
こういったところは日本のレースでは学べなかった部分だし、ルールが違うのでできない部分でもありました。
今回のレースは本当に刺激的で文化の違いなど学ぶことがとてつもなく多かったです。



必ずリベンジしてもっと世界レベルのドライバーと一緒に走って勝ちたい気持ちでいっぱいです。
常に貪欲に新しいチャレンジをすることの大切さを改めて感じました。
自分の世界戦へのチャレンジにご協力くださったスポンサー様、BirelART様、チームを紹介して下さったロニーさん、日本で応援して下さった方々には本当に感謝しております。
今回の悔しく、素晴らしい経験を活かして残りのレースで一味違うレースをしてチャンピオンを獲得できるようにしっかり努力して頑張ります。

朝日 ターボ